株式会社タカラ物産第三営業部に配属されて2年目の若手サラリーマン堀尾は、最近、業務上のミスが続いてばかりでめっきり落ち込んでいた。そんな部下の様子を心配して、直属の上司である才色兼備のワーキングウーマン新城部長は、今日もまた、厳しく優しく、堀尾に声をかけてくれる。「どうしたの堀尾君」「最近ミスが多いじゃないの」「もっと仕事に集中しないと」わざわざ堀尾のデスクのところまで来ては、そう声をかけてくれる女上司に恐縮しつつ、堀尾は、今日もまた、チラチラと泳いでしまう我が視線を、制御する事が出来なかった
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